ヨガで力を抜くには
はじめまして。兵庫県伊丹市のEarthTreeヨガスタジオ Keiです。
兵庫県伊丹市ヨガスタジオEarthTreeヨガ
17年間自衛隊員として働き、今はヨガインストラクターをしています。三人の娘を出産経験者のママインストラクターです。
ヨガをするときによくインストラクターの方が「力を抜きましょう。」と言いますがこれがなかなか難しいですね。
まず力を抜くってどうやって?一生懸命やることの何がいけないの?と思ったり、やっていく中で気づかぬうちに力が入っていたり…
私自身も始めのうちは力が入り、パワーヨガをすると次の日には筋肉痛になったりしました。またスポーツをやっていた方は特にその傾向が強いように感じます。私も自衛隊にいたというのもあり力を入れるスイッチが入りやすいです。
この力が入る心理として、人と比べたり、上手にやろう、きれいなポーズをとりたい、前よりうまくなりたい、といった欲があります。頑張りすぎな傾向がある場合はこの欲が多く働いているのかもしれません。
また体としては慣れない動きがあると体が緊張してしまうということもあります。
ではどうしたら力を抜くことができるのか・・・
ヨガをする際に哲学に触れる機会があると思います。触れていない方はこの機会にヨガの哲学を少し学んでみることをお勧めします。哲学で学ぶ際に「ヨーガ・スートラ」が出てきます。私はインストラクターの授業を受ける際にこの本で学びました。鉄板の本ですので、是非読んでみてください。
その「ヨーガ・スートラ」のなかに、「心の作用を止滅することが、ヨーガである。」とあります。
ポーズをする時には常に頭が働き心も常に働いています。その動き続ける頭と心を一点に集中しポーズをとる。心の動きを止めることは難しいですが集中することはできます。集中するために、あの人よりきれいにポーズをとる、もっと足を開く、といった余計な思考を取り除きます。だただた自分の体と対峙し必要以上の力を加えないように体と心に聞きながらポーズをとります。すると少しづつ自分自身に集中し欲が取り除けます。
ヨガはスポーツではないので誰かと競ったり美しさを求めることはありません。ただ多くの方が自分自身に欲が出て完璧や美しさを求め、無理をしているのかもしれません。
正直なところ力を入れるポーズは多々あります。頑張らないとできないポーズがあったりもします。力を入れすぎた状態は、力を入れなくてもいい場所まで力が入りすぎている状態です。例えば戦士のポーズⅡで力が必要な場所は体を支えるための後ろ足になります。前足が力みすぎていたり肩が上がっていたら、力が入りすぎています。このように支えるための筋肉に重点を置き、ポーズをとることで体を自由に使うことができ程よく力を抜きポーズをとることができます。
ヨガを何度かすることでポーズの理解が深まり身体に余裕ができ力を抜くことができるようになります。
動き続けるパワーヨガのクラスでは知らず知らずのうちに力が入っている場合があります。そんな時はふと自分自身に意識を戻し軸を意識します。前のめりになっていた体や自分を少し戻します。
また私がよくやっているのが口角を上げたままヨガをするです。
表情というのは脳にダイレクトにつながっています。真剣な顔でヨガをすれば当然ド真剣にヨガをします。それで力が入りすぎていることに気づかない場合があります。
そこで表情を変えることで脳を勘違いさせます。口角を上げ微笑みながらヨガをすることでヨガが楽しく感じれ、余分な力が抜けます。是非ニヤニヤしながらヨガを行ってみて下さい。私のレッスンでは途中で冗談を言ったりしています。笑うことでお客様の肩の力が抜けるのが目に見えてえわかります。肩の力が抜けると体全体も伸び伸びと動けます。
とはいえ、力が入っているのは頑張っていることで真剣に向かい合っているということ。真剣に行った後のシャバーサナはとても気持ちがいいものです。ヨガに慣れポーズの理解が深まってくると力を抜く感覚が出てきます。
力が入りすぎるのは誰しも通る道です。力が入っても何度もヨガをし、体と心に集中することに慣れていきます。すると力がはいっている自分に気づくことができ、肩の力を抜いたり、足を開すぎないようになります。
ヨガはマットの上での自分の変化が日常生活にも現れます。
力が入りやすかったり人と比べる自分が、マットの上で変化する。その変化が日常生活にも影響し人が気にならなくなったり、完璧でなくていいんだと思えるようになります。これはヨガの楽しいところでもあります。是非その変化を楽しみながらヨガを続けてください。
ヨガで力を抜くには、とりあえず口角を上げ気軽に行い楽しいヨガを味わってみてください。
力が入りやすい方は寝る前にハーブティーを飲んで、副交感神経を高めリラックスする感覚を味わうのもおススメです。